先日、勤務後の帰りの電車がトラブルで止まってしまったので、深夜枠に上映されるやつを見て来ました。「そのうち、レンタルで見るべ」と思っていたのですが、「たまには旬な映画を見てみるのもいいべ」とひとり寂しく(笑)。
新海誠監督の映画は結構好きで、『君の名は』以前の作品もよく見ていました。
今回の『天気の子』もなかなか面白かったです。
新海誠作品を見ているとほぼ必ず出てくる役どころがあり、その役どころのキャラに興味があり、今回の『天気の子』にはどんなキャラがその役どころを演じるのか、楽しみにしていました。その役どころとは...
『理解のある支えてくれるオトナ』です。
普段は無口だったり、厳しかったり、存在感が無かったりするのですが、主人公たちをさりげなく、そっとサポートする人物がかなりの確率で登場します。
(この手のストーリーには、結構出てくるとは思いますが。)
主人公たちが待ち合わせる駅の駅員だったり、主人公のバイト先の親方だったり、主人公達が立ち寄ったラーメン屋の店主だったり、役割はさまざまですが、主人公たちの成長に少なからず影響を与える『味方なオトナ』のキャラが、私は好きだったりします。
若者が主人公の物語は、だいたいは『無理解でいやなオトナ』が出てきて主人公たちを痛めつけますが、こういった『理解のある支えてくれるオトナ』をさりげなく丁寧に描く新海誠監督の作品を見ていると、ストーリーの展開とは別なところで、「ほっ」とします。
確かにストーリーに必要な脇役なことは間違いないのですが、そんなところに目が行くのは、自分がそのオトナキャラたちの年代に近くなり、支える側にまわったからでしょうか。
映画は、いろんな楽しみ方があるとは思いますが、脇役をクローズアップしてみるのも楽しいと思いますよ。